ちこういん

平常心が大切です

みなさま、年末は一段と忙しいですよね。
やるべきこと、やりたいことに追われてしまいます。
 
事に当たる時、平常心というものが大切です。
平常心とは、読んで字のとおり、「平生あるがままの心」のことですが、それは勿論わがまま勝手な日常の心のことではありません。
 
飛行機に乗って雲の上に出ると、下界は雨でも上空はカラリと晴れた青空です。それと同様に、私たちの日常はモヤモヤした分別、妄想やドロドロとした欲望の雲や霧に覆われています。そこを突き抜けると清清しく爽やかな心が本当はあるのです。その心がそのまま一挙手一投足、日常生活に活かされることが「平常心」というものです。
 
その心は余念雑念を交えず、お茶をいただく時はお茶をいただき、食事の時は食事をいただく。つまり、なりきることが大切なのです。
そうしないと、知らず知らずのうちに、いろいろなことがおろそかになってしまうのです。
 
「いま」「ここ」ということが重要なんです。
地に足をつけるという生き方。


少し堅苦しいかもしれません。

雑談しながらお茶を飲んでもいいじゃないか。
テレビを見ながらメシを食ってもいいじゃないか。
と言われるかもしれませんが、こんな話もあります。
 

昔、東海道を行く一人のお坊さまが、富士山の見えるところでは笠で富士山をさえぎって通ったという。理由をたずねると、
「自分は今、仏さまのご用で道中しているので、今ここで漫然と富士を見たんでは仏さまに相済まぬ。また富士に対しても相済まぬ」
と答えたといいます。

 
チョット極端な例を紹介しましたが、少しでもその心根をお解りいただけたらと思います。


東といえば西、上といえば下、好きといえば嫌い、利害や損得など、私たちはいつもすべてを相対的に見てしまいがち。

好きなものや都合のよいものは引き寄せ、嫌いなものや不都合なものは遠ざけようとします。
こうした相対分別、取捨選択の心がはたらく限り、平常心にはなれないのです。
 
道元禅師の言葉
日々是好日      (にちにちこれこうにち)


春に百花あり     (はるにひゃっかあり)

夏に涼風あり     (なつにりょうふうあり)
秋に紅葉あり     (あきにこうようあり)
冬雪ありて涼しかりけり(ふゆゆきありて すずしかりけり) 


若し閑事の心頭に   (もしかんじのしんとうに)

(かか)ぐ無くんば  (かかぐなくんば)
便ち是れ人間の好時節 (すなわちこれにんげんのこうじせつ)
 
毎日、 毎日が好い日だと思って過ごしている。

春は百花爛漫が咲き乱れ、 
夏には一陣の涼しい風が、

秋は真っ赤な紅葉、 
冬には雪景色の美しさがあり、

春夏秋冬それぞれに特色がある。 

人はもともと、自然の中で生かされている訳で、 
つまらぬこと(閑事)にあれこれ思い煩うことがなかったら、

春夏秋冬、いつでも人間にとって好時節なのです。

 
 
座禅・読経・瞑想など
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