ちこういん

スマホで撮ってもいいですか?

あまりブログに書くことではないのかと思いますが、先日のお通夜での出来事です。
 
人の感覚も価値観も違うものですが、それでも・・・。
 
お坊さんである私は、いろいろ聞かれて返事に困ることがあります。
 
遺族に写真を撮ってもいいですか?」と聞かれました。
 
何を撮るって、私じゃないですよ。
 
棺にご安置された故人であるお祖母さんのお顔をです。
 
90歳を超え、小さくなられた棺の中のお婆ちゃんのお顔。
 
気持ちはわかりますよ。
今は祖父母と同居していない孫、ひ孫たちが多い生活です。
思い出があまりない人もいる。寂しいですね。
愛されていたからこその写真撮影。
思い出のかわりにせめて写真なのか、でもドライです。
その写真をどうするの?
いつでも見れるように記録?
最後の顔を残しておきたいの?
 
そもそも遺影は、その方の人柄が表れた写真であったり、いい笑顔であったり、思い出の写真などを祭壇にお飾りしますよね。
 
故人のプライバシーは無いのかな?
旅立つ身としては、どうせなら自分の綺麗な写真を持っていて欲しいですよね。亡くなった後は、自分で決められないのです。
 
でも考えると、今は出産でも立ち合いや動画撮影もする人がいますし、生まれる前から撮影されていますから、恥ずかしいという感覚は人生の一時期だけかもしれません。命の尊厳を考えると偏見はいけないのかな?
 
携帯電話は法事でも葬儀でも鳴ることがありますよ。忘れてしまうのですね。今はスマホで簡単、写真に残す時代です。実況中継も出来ます。
お葬式なう!も出来ます。
皆さんはどう思われますか?
 
 
神社仏閣では、撮影禁止がよくあります。
冒涜という考えや、後々粗末になることを防ぐものです。
冒涜(ぼうとく)というのは、「神聖や清純なものを汚すこと」という意味になります。神聖なものや尊敬する人、大切な人を馬鹿にする言動をしたり、聖なる場所や人物を汚したりするような行為全般のことです。
ちなみに、おみくじ二回引くのも冒涜なんですよ。
 
これは、宗教や価値観の戦争にもなることですし、家庭の中でも大切なものを馬鹿にされたら喧嘩になることです。
 
かといってお互い認め合うというような簡単な話ではないこともあります。未来に向けて、より良き価値観へ統合されていかなければ解決されません。それまでは争いが続くということです。
 
話が大きくなりました。
戻しますと、私は「写真は撮らないでね!」と、「しっかり心に記憶して、お婆ちゃんの好きな顔の写真を持って大事にしてね!」と言いました。
 
スマホや映像に残すと心に残らないものです。
一瞬一瞬を心に刻むことも大切ですね。
 
この記事を読まれた皆様は、亡くなった方の顔写真を撮りますか?
いろいろな意見があるかと思います。宜しければお聞かせください。
気軽にコメント待ってます。
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ちこういん
Posted byちこういん

Comments 2

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komyu  

No title

初めまして
大変真剣に読みたくなるブログでした。
ありがとうございました。

私は撮りません。
お坊様に「撮らないでね」と言って頂いて ホッとしています。
冒涜だと思いますし、自分が逝った時 撮られるのも嬉しくないですね。
今を大事にしてほしいですし、心に残しておいてほしいものです。
撮った物は その後 どうするのでしょう。

2015/12/29 (Tue) 21:00

智弘院  

No title

はじめまして
コメント有難うございます。

やはり、最近は感覚が変わって来たのか、ホントに自由な方や自分の都合ばかりの方がいます。

お寺も微力ですが、大事なことを伝えていきたいと思っています。

どうぞ、良いお年をお迎えください。
智弘院

2015/12/30 (Wed) 18:13

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