ちこういん

七草がゆ

17日は、「人日の節句」。

七草がゆをいただきました。




 
古代中国では7日は人を大切にし、刑罰を与えない日とされており、「七種菜羹」(7種の菜が入った吸い物)を食べていたことから、そこに平安時代の粥を食べる宮中行事が結びついたといわれています。
江戸時代に人日の節句が幕府の公式行事になり、庶民にも定着しました。
 
七草は「七草ばやし」の歌とともに大きな音を立てて刻みます。
鳥追いの行事が七草に結びついた呪詞です。
 
七草粥を作る時に家長や歳男が囲炉裏のそばで恵方に向かって、まな板の上に七草をそろえて、すりこぎ・金火ばし・包丁を持って交互にまな板を打ちながら
 
♪唐土(とうど)の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に ・・・♪
と、その地方地方によって歌詞が違いますがにぎやかに歌いながら、農作物を食い荒らす害鳥獣を追い払い、五穀豊穣を願う行事です。
 
「七草」の効能
■ 芹(せり)=「競り勝つ」

ビタミンCやミネラルが豊富。解熱効果や胃を丈夫にする効果、整腸作用、利尿作用、食欲増進、血圧降下作用など、様々な効果があります。

■ 薺(なずな)=「撫でて汚れを除く」

利尿作用や解毒作用、腎臓と肝臓を整えます。高血圧の予防に止血作用、胃腸障害やむくみに効果があります。

■ 御形(ごぎょう)=「仏体」
たんぱく質やミネラルが豊富。風邪予防や解熱効果、痰や咳に効果があります。

のどの痛みもやわらげてくれます。

■ 仏の座(ほとけのざ)=「仏の安座」
葉の丸い形が蓮の花に似ている。高血圧予防。胃を健康にし、食欲増進、歯痛にも効果があります。

食物繊維が豊富です。

■ 菘(すずな)=「神を呼ぶ鈴」

かぶのことで、葉はカルシウムやカリウム・ビタミンが豊富。胃腸を整え、消化を促進します。しもやけやそばかすにも効果があります。
 

■ 蘿蔔(すずしろ)=「汚れのない清白」

大根のこと。ビタミンC、鉄分、食物繊維が豊富。消化を助けて風邪予防。美肌効果にも優れています。
 

■ 繁縷(はこべら)=「反映がはびこる」
止血・利尿作用があり、歯痛・消炎効果があります。
 
 
 
おせち
 
お正月というのは、家々に訪れる年神様をお迎えし、昨年の実りと平穏に感謝して、新年の豊穣と平安を祈念する行事です。
 
おせち料理は、神様にお供えする食事で、正式には『節供(せちく)』といいます。
元旦から7日までが松の内で、年の暮れに松飾り(門松)を立ててお迎えした年神様に滞在していただく期間です。
 
 
おせち料理は、「めでたさを重ねる」という意味で重箱に詰められます。

各段ごとに詰める料理が異なり、素材や料理に込める意味があります。


一の重:祝い肴(ざかな)・口取り

重ねた時に1番上にくる「一の重」には、祝い事にふさわしい祝い肴と口取りを詰めます。口取りとは、かまぼこやきんとんなど酒の肴になる料理のことです。


数の子

二親(にしん)の子に通じ、卵の数が多いことから「子孫繁栄」を願う縁起物とされています。

田作り

片口イワシを農作物の肥料として使った田畑が豊作になったことにちなみ、五穀豊穣を願います。

黒豆

黒く日焼けするほどマメに、勤勉で健康に暮らせるようにとの願いが込められています。

たたきごぼう
地中深くに根が入っていく牛蒡のように、深く根をはり繁栄することを願います。
 
紅白かまぼこ

赤は魔除け、白は清浄の意味があります。

伊達巻

形が巻物に似ているため、知識が増えるようにとの願いが込められています。

昆布巻き

「こぶ」は「よろこぶ」に通ずるとして、縁起が良いとされています。

栗きんとん

栗は昔から「勝ち栗」と呼ばれる縁起もの。きんとんは「金団」と書き、黄金色に輝く財宝にたとえて、豊かな1年を願う料理です。

ちょろぎ

「長老喜」「千世呂木」と書き、長寿を願います。

錦玉子
黄身と白身が金と銀に例えられ、二色(にしき)が錦に通じます。
 
 
 
二の重:焼き物

「二の重」は、縁起のいい海の幸を中心に焼き物を詰めます。

ぶり

ぶりは大きさによって名前が変わる出世魚なので、出世を願います。

めでたいに通じます。赤い色が慶事にふさわしく、堂々とした姿で、傷みにくく味も格別な鯛は、ハレの食卓にふさわしい魚として好まれました。

海老
長生きの象徴です。えびのように腰が曲がるまで長生きすることを願います。
 
 
 
三の重:煮物

山の幸を中心に、家族が仲良く結ばれるように煮しめを入れる三の重。

れんこん

穴があいていることから、将来の見通しがきくようにと願います。

里芋

子芋がたくさんつくことから、子孫繁栄を願います。

八つ頭

頭となって出世をするように。また、子芋がたくさんつくので子孫繁栄を願います。

くわい

大きな芽が出てめでたい。また、子球がたくさんつくので子孫繁栄を願います。

ごぼう
根を深く張り、代々続くことを願います。
 
 
 
与の重:酢の物・和え物

忌み数字とされている「四」は使わず、「与の重」とします。日持ちのする酢の物などを詰めます。

紅白なます

紅白でめでたく、祝いの水引にも通じます。また、根菜のように深く根をはるようにと願います。

菊花かぶ

冬が旬のかぶを、おめでたい菊花のように飾り切りしたもの。紅く染めて、紅白の酢のものに仕立てることもあります。

小肌栗漬け
出世魚の小肌で、将来の出世を願います。粟はクチナシで黄色く染め、五穀豊穣を願っています。
 
 
 
五の重:空(好きなもの)
年神様から授かった福を詰める場所として空っぽにしておくか、家族の好物や予備の料理などを入れるそうです。
 
 
日本には行事があります。
日々の忙しさや生活、仕事で余裕がないという方も多くおられます。
しかし、身体、健康があってこその人生です。
疲れた胃腸を癒やす食材、古くから伝わる伝統に思いをよせつつ、日々の食事と向き合えたらと思うのです。

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