ちこういん

大掃除で垢おとし

すす払い
 
当寺では15日に大掃除があります。
今年一年の溜まったホコリをおとします。
 

神様は穢れを嫌いますから、年神様をお迎えする場所をきれいにしましょう。ということで、おこなわれたのが「すす払い」です。
お正月は年神様を家に招き入れる行事ですが、昔はご先祖様も帰ってくるとされていました。
そこで、神棚や仏壇の掃除をして正月の準備をする習わしがあり、やがて家中を掃除して年神様をお迎えするようになりました。

 
さて、今回は掃除についてです。
 

清掃はきわめて大切な修行で、心を磨くための道でもあります。
 

お坊さんの日頃の修行として昔から、
一、給仕(きゅうじ) 

二、修行(しゅぎょう) 
三、学解(がくげ)
 
まず、一番大事な給仕のなかに作務があります。
作務とは、掃除や片付け、庭の草取りや、昔ですと薪(たきぎ)を割ったり風呂をたいたりとか、要するに体に汗して働く作業です。
その中でも作務の代表は掃除です。
 
二番目に勤行。これはお経を読むこと。
三番目に勉強です。
 
 
今の時代の子供なら、「一に勉強、二に勉強、掃除なんかしなくてもいいから勉強していなさい」と言われそうです。
 
その結果、勉強は出来るけど、掃除が出来ない、行儀作法が身に付いていない子供たちが多くなりました。大人もそうです。
 
 
お寺の小僧さんは掃除が一番、勉強は三番目です。

仏教は人格を完成させるための教えで、勉強はもちろん大切ですが、おろそかにされがちな掃除などが、実は心を磨くのに大変重要なのです。

 
お釈迦さまのお弟子に、ある兄弟がいました。
兄のマハーパンタカはお経の勉強もよくできましたが、弟のチューダパンタカはお経の短い言葉も、なかなか覚えられません。
 
そこでお釈迦さまはチューダに
「おまえはお経の勉強はいいから掃除をやりなさい。目につくところをみんなきれいにしなさい」
と言われました。
 
さらに「塵(ちり)を払い、垢(あか)を除く」という短い言葉を与えられました。
 
そんな短い言葉でもすぐ忘れるチューダですが、お釈迦さまの言われるとおりに、その日から箒(ほうき)と塵取(ちりと)りを持って、
「塵を払い、垢を除く。ちりをはらい、あかをのぞく」
と、その言葉をひとつ覚えに、そこらじゅう掃除して回りました。
 
人が汚したものでも何でも、汚れを待っているかのようにきれいにして回ったのです。
 
そうしている内にすっかり心の垢がとれ、頭の良い兄を追い越して、誰からも慕われるやさしい人となったということです。





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