ちこういん

学びで大切なこと

学ぶことで、大事なこと





四書五経のひとつ「大学」の冒頭に
「物に本末あり、事に終始あり。先後するところを知れば、則ち道に近し。」
とあります。
 
解釈は
「物事には重要な部分と枝葉抹消があり、始めと終わりがある。
何か物事を始める上で、何を先に行うべきか、何を後に行うべきか、
その順序を認識して行えば、間違えが少なく、大きく道を踏み外すことはない」
という意味です。
 

学問にも、本学と末学があります。

人として生きていくということは、どのように生きていくべきなのか。
社会にいかに貢献し、自らの人格をいかに高めていくか、
を学ぶことこそが、本来、学問の中心として学ぶべき「本学」です。
 

生きるための術、スキルやテクニックを学ぶのが[末学]ということになります。

人間としての本質、人格を磨くことが全てに優先しますので、この順序を間違えると本末転倒になる、ということです。


例えば、住宅建築会社の営業で入社した人がいるとします。

その方は、営業さんですから、家を売ることがお仕事になるわけです。

ですから、その会社の建築した家が他社の建築した家よりも、どこが優れているかについて、専門知識もふまえ説明できるだけの勉強をしなければなりません。
また、家の構造やらデザインも勉強しなければなりません。

さらに、お客さんに買っていただけるように営業トークや心理学なども勉強していかなければなりません。
ともかく、多くの勉強をしなければならないのです。

一人前になるのには、少なくても、5年から10年位はかかるでしょう。


例えば、「利のもとは義なり」という言葉があります。
どのような商売でも、利益を出そうとすれば、正義のことを通して得るようにしなければならない。ということです。

これが本学なのです。


お客さんは、建築に関しては素人です。

ですから、ここら辺はごまかして、どうせわからないや、この程度で売りつけちゃえばいいや。というのは「義」ではありません。
しかし、したくなるのが人かもしれませんね。

その誘惑を乗り越え、そのような「不義」はしてはならない、と自らを律することが必要なのです。

その自律を通じて、自らの人格を高めていくのです。
 

これが「本学」です。


また、自分の仕事を通して人々に喜びを与え、社会に貢献しているという実感をもった人生を送っていく、その生き方を学ぶのが「本学」です。


このような、人格を高めることや社会貢献をしていくことに関して、現代日本はあまり関心をはらわなくなってしまいました。


社会貢献や人格を高めようとしない人は、必ず行き詰ります。
本学の部分が全く頭に入っておりませんから、いろいろなところでぶつかります。


謙虚・正義・礼儀・感謝・奉仕・調和・知足などの事柄は、古臭いかもしれませんが、大事なものです。

 
顧みることなく、己を利することばかり。
その影響が多くの方の不幸の温床となってしまっております。
 

お寺で相談をしていて、そう思います。
もっと自分自身を高めましょう。

そして社会貢献をしましょう。
それが、最後は自分を守ってくれることにつながるのです。

日本は、企業や教育の場が末学ばかりで本学がおろそか。
社長、部長、上司やマネージャーなど、リーダーは本学がなければ人はついてきません。
 
皆さん、「本学」を学びましょう。

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