ちこういん

羊飼い

ヒツジの親子
 



羊飼いは、ヒツジの群れを餌場に連れて行くために、
川を渡らせようとしていました。
 
川は浅かったのですが、ヒツジたちはなかなか渡ろうとしません。
なぜかというと、群れの中に母ヒツジと子ヒツジがいたからです。
 
子ヒツジは小さくて弱いものですから、
母ヒツジが心配して川を渡ろうとしなかったのです。
 
羊飼いは困りました。
いくら叱っても怒鳴っても脅しても、
母ヒツジはいっこうに動きません。
 
そこへ、お釈迦さまがやって来ました。
 
お釈迦さまは黙ってヒツジの群れの中に入り、
その中にいた子ヒツジを抱きあげて川を渡り始めました。
 
母ヒツジもお釈迦さまの衣に口をつけながら後をついて行き、
ほかのヒツジたちもいっせいに川を渡ったのです。
 
渡り終わると、お釈迦さまは子ヒツジを岸に置いて去って行かれました。
 
これを見ていた羊飼いは
「これが人間の道だ」
ということに気づきました。
 
叱ったり怒鳴ったり蹴ったりしてもうまくいかない。
心を読んで理解しなくてはならないのだと。
 
羊飼いは、母ヒツジの心を理解していなかったことに気づいたのでした。
 
 
お釈迦さまに出会って、自分たちの問題を解決していった人たちの物語が、経典を通して私たちに教えています。

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