ちこういん

理想の夫婦

夫婦
 
夫婦とは運命共同体。
最も近くに生きる関係だからこそ難しいものですね。
 
日常の生活は
「どうして私ばかりが」
「疲れているんだよ」
「もっとこうしてよ」
「好きにさせてくれ」
というイライラや不満、思い通りにならないことばかり。
 
女性は
ゴミ出しや食事の片付けをしてくれるだけでも助かる
女性が家事・育児することが当たり前だと思わないでほしい
 
男性は
具体的に何をしたらよいのか分からない
帰宅時間が遅いから、協力できることが少ない
仕事に全力を注ぐのが男なんだ
 
と、それぞれの思いがあるようです。
お互い協力し合える関係が望まれます。
 
子育てを手伝う育児男子を「イクメン」と言うようですが、
育児をする男は「父親」と言うものです。
子として、親として、伴侶として、それぞれの顔があります。
 
 


 
「理想の夫婦」って、どのようなものでしょうか? 
 
経典には、
お釈迦さまから「夫婦のお手本」と褒められた二人がいます。

ある国の長者の家系で、お互い年若くして結婚した夫婦がいました。
子供が生まれた後は、息子の名前にちなんでナクラマーター(ナクラの母)、ナクラピター(ナクラの父)と呼ばれていました。
 
二人は自宅にお釈迦さまを招き、そろってこう訴えたこともあります。
 
「私の伴侶がこんなにも素晴らしい人だとは思いませんでした」
「生まれ変わってもぜひまた一緒になりたいのですが、どうすればいいのでしょう」。
 
このような質問が出るほど、仲の良かった夫婦ですが、
あるときナクラピターが重い病にかかり、いよいよ危篤となりました。
 
しかしナクラマーターは取り乱すこともなく、気丈にも夫をこう励ましました。
 
「あなた、ほんの少しでも心配や憂いの心を抱えて死なないでください。思いを残さないで。そんな気持ちで逝くのは、一番惨めで苦しい死に方です」
 
「あなたは自分が亡くなったのち、私がちゃんと家を守れるか、子供を養えるか心配でしょう。でも私は綿を紡ぐのも、羊の毛を刈って編み物をするのも上手です。ちゃんとこの家を営んでみせます」
 
その後も、「私が他の人と再婚しないか心配ですか」
「私がちゃんと信心を保てるか、戒を守れるか心配ですか」
と、一つ一つ夫を思いやり、言葉を掛け続けました。
 
話を聞き終えるころ、ナクラピターは亡くなるどころかすっかり回復してしまったそうです。
 
後に、お釈迦さまはこのいきさつを聞いて感嘆します。
 
「ナクラピターは果報者だ。これほど慈しみが深く、心を健やかにさせるだけでなく、智慧をも授けることができる妻を得られたのだから」。
 
 『南伝大蔵経』より
 
夫を失うショックや嘆きより、
「安らかに逝かせてあげたい」という思いやり。
相手の苦しみを和らげたことで、
自分自身の苦しみをも和らげる結果を招きました。
 
夫婦和合
一緒に生きる時間の中で、
お互いに慈しみ、
苦悩を和らげ合い、
心を育み合うことができたら
なんと素晴らしいことでしょう。
 
日々の感謝の心。
ありがとうが大切ですね。

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