ちこういん

執念と忍耐

執念と忍耐
 
将棋の世界は、羽生さんや藤井さんの活躍で、ニュースに取り上げられることが多くなりました。
 
将棋の初代名人に大橋宗桂という人がいます。

囲碁の本因坊算砂と共に、職業棋士の始まりとなった人物です。


宗桂は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康らに将棋、時には囲碁も披露していました。

織田信長から、桂馬の使い方が上手いと褒められ「宗桂」と名乗ったといわれています。

その宗桂が、江戸城の将軍家の御前で、本因坊算砂を撃ち破り、当代一の栄冠をかちとった時のこと。

算砂の妙手に、宗桂の敗色は誰の目にも歴然と思われました。

「いつ宗桂が駒を投げるか」

徳川家康も、固唾をのんで見守っています。


宗桂は、じっと考えに沈んでいます。
30
分、1時間と、黙って腕組みをして動かない。


退屈になって家康は、一時席を立ち、しばらくして帰ってみても、依然として宗桂は不動でありました。

「あとは明日、指しついだらよかろう」

たまりかねた家康は、こう命じて、立ち上がろうとします。

「おそれながら、いましばらく」

盤面を注視したまま宗桂は、落ち着き動じずに引きとめます。






やがて、そしてスラスラと、三十手ほど指し進めた絶妙手に、さすがの算砂も負けを認めました。

「天下のことも同じこと。

何事も早く、見切りをつけてはならぬということだ。
工夫とねばりの大切さ。よいことを教えてくれたぞ」

感嘆した家康は、こう宗桂を賞賛し、幕府の将棋所を司らせたということです。

 
 
やり遂げることは大切です。
それには、信じる心が必要です。
 
ふり返ってみますと、「もう一息」が乗り切れず、

積み上げてきたことを台無しにする人が、どれほど多いことか。

自身の目的達成の為に数年数十年の辛抱がなんでしょうか。
何事も、永年の工夫と、執念と忍耐が必要です。


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