ちこういん

白い蓮の花

「蓮始開」(はすはじめてひらく)
蓮がゆっくりと蕾をほどき、花を咲かせる頃。
水面に葉を浮かべ、幻想的な花を咲かせます。




七十二候7月12日~

早朝咲き始め、昼になると閉じてしまう蓮。
花や葉で盆棚を飾り、お盆には欠かせません。
 


名前の由来は、花の中心部にできる花托(かたく)の形が蜂の巣に似ていることから「はちす」となり、「はす」と呼ばれるようになったといわれています。

蓮は、最も古い植物のひとつで、およそ14000万年前にすでに地球上に存在していたといわれています。蓮の生命力は驚異的で、2000年も前の蓮の実が昭和の時代になって発芽した自生地もあります。

 
 
清い華のイメージから、バラモン教、ヒンドゥー教など、神々の多くは、蓮華の上に立つ姿で描かれ、仏教でも、泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が、仏の智慧や慈悲の象徴とされてきました。
 
 
白蓮華は花の中でも最も清く美しい花であり、最高位の仏、経典、教えのシンボルになっています。
 


 
仏教の経典(スートラ)の意味は、「縦糸」です。
過去・現在・未来を編む縦糸のことで、いつまでも変わらない真理という意味を持っています。
教義を中心としたスートラ、縦糸に対して「横糸」はタントラといい、実践中心の行です。
 
 
「正しい教えである白い蓮の花の経典」という意味のタイトルが名づけられた経典が、妙法蓮華経です。
 
 
妙とは、「微妙(みみょう)」の略で、「不可思議」「趣深く、何ともいえない美しさや味わいがあること」「巧妙」などの意味に通じ、正しき教えを表します。
 
 
妙法とは、「妙は仏であり、法は私たち」、「妙は真理であり、法は現象」という二元性を同時に表す言葉・思想でもあります。
 
 
もう一つ重要な意味があります。
 
普通の植物の場合は、花が終わって実をつけますが、蓮は、他の植物と異なり、花と実が同時につきます。
このことを「華果同時」といいます。
 
このことが、法華経の教義である「因果倶時」に通じているため、法華経のタイトルに蓮華の文字が入っているのです。
 
 

「妙法は因果倶時の法門なり。華果同時の蓮華の如し。」

とは、日蓮聖人のお言葉です。
 
「因果異時」、原因があって結果が生じるという観方ではなく、
「因果倶時」、原因も結果も同時にあるという観方には、時間の経過はありません。
 
 
たとえば、
人を虐待した時、既に地獄に落ちている。
物を惜しんだ時、既に餓鬼に落ちている。
礼を逸した時、既に畜生に落ちている。
成仏を誓った時、既に仏になっている。
ということです。
 
私たちが生まれた時、既に仏の性を持っている。
仏の性が目覚めた時、既に成仏している。
ということです。
 
 
「正しい教えである白い蓮の花の経典」は、
「因果倶時という妙法を説く経典」という意味になります。
 
 
世間に起こるあらゆる事件や事故等のニュースの中に住むことなく、汚れに染まらない蓮華の如く、清々しく、清らかな日々で生活する。
 
 
その為に法華経の信仰があり、毎日お題目「南無妙法蓮華経」を唱えています。

スポンサーサイト



ちこういん
Posted byちこういん

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply