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不動心 その2

不動心 その2
 
沢庵和尚と柳生宗矩の話。
 
柳生宗矩(むねのり)は江戸時代の徳川将軍に仕えた兵法指南役。
宗矩の長男が、柳生十兵衛になります。
 
宗矩公の言葉に
「兵法は人を斬るとばかり思うは、僻事(ひがごと)なり。
人を斬るにはあらず、悪を殺すなり。」※僻事=間違い
 
柳生宗矩は、多くの大名に恐れられ頼られ、
とても信頼されていた武将でありました。
 
沢庵和尚(たくあん)を心の師として禅の修行に打ち込まれて、
剣術にさらに磨きをかけた人物です。
 
 
そんな2人にこんな話があります。
 
ある時、徳川家に朝鮮から珍しい大きな虎が献上されました。
 
庭にオリを用意して、城中の者が集まりました。
そして、柳生宗矩と沢庵和尚も呼ばれました。
 
将軍家光公 
「宗矩公を檻(おり)に入れてみようか。」
 
宗矩 
「承知つかまつりました。」
 
檻へ入ると刀をかまえて虎をにらむ宗矩、
うなり声をあげてにらみ返す虎。
 
しばらく、にらみ合いが続いたが、
虎が視線をそらし攻撃姿勢をくずして勝負あり。
 
宗矩はすばやく檻から出てきました。
 
 
家光公に
「和尚もやってみないか?」
と言われた沢庵和尚。
 
檻へ入ると虎の前に進んで、虎の大きな顔をなで始めました。
虎は攻撃するどころか、尻尾をふって沢庵和尚の体に頭をすりつけたのです。
 
見ている者たちはあっけにとられてしまいました。
 
 
宗矩は、相手と対立していく姿勢
沢庵和尚は、相手に応じて一つとなっていく姿勢
 
 
型を知ってこそ、型が破れます。
まずは型の継承、技術の習得です。
型を学び、型から離れて無心に。
 
不動心
その時その処に応じて対応していける
そんな無心の心を身につけたいものです。

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