めんどくさいを言わないように
2018年05月26日
自分の言葉、思い、振舞い
自分自身が自分を取り巻く世界を作り出します。
仏教では煩悩を人の心身を悩ませ、苦しめる精神の働きのことをいいます。
その煩悩のなかに愚痴の心というものがあります。
生きていくことは暮らしていくことです。
仕事、掃除、洗濯、食事の支度に食べること、私たちの命をつないでいくための大切なものです。
しかし毎日のことなので、ついつい虚しい作業のように感じてしまい、出てくる言葉は「めんどくさい」。
片づけるのはめんどくさい
掃除機をかけるのはめんどくさい
疲れてしまってお風呂に入るのもめんどくさい
勉強はめんどくさい
仕事の会議がめんどくさい
大人も子供も、口にする言葉です。
「めんどう」漢字にすると「面倒」となります。
もとは感謝の意味が入っている言葉で、「世話」という意味を持っています。
「子どもの面倒をみる」
「後輩の面倒をみる」
「面倒をみる」とは、
人の面倒をみたり、逆に人から面倒をみてもらったりと、
人とのつながりが築かれる私たちにとって大切なものです。
言葉の後ろに「くさい」がついてしまうと、仏教では、こういう心を愚痴の心と教えています。
自分本位に陥りやすい心なので、他人とのつながりが無くなっていき、いずれ一人ぼっちになり、人生が狭くなっていくでしょう。
この愚痴の心、簡単にはキレイになりませんし、私たち人間本来がもっている心ですが、その対処は仏教でいう「持戒」そして「礼節」です。
簡単に言えば規則正しく、けじめをもって生活すること。
昔からの当たり前のことを、今一度大切に実行していくことです。
「難しい」「大変だ」と思うと、できない理由を探してしまう自分がいます。そこを、少しでも生活を見直し、整理整頓していけば、自然と心も身体も美しくなります。
そして感謝の気持ちから、「めんどくさい」が「ありがたい」に変わります。感謝をしている人の周りには、感謝する人が集まります。
生活の見直し、心の整理整頓には、お寺での修行体験が効果的かもしれません。
みなさま、感謝で日々を過ごせますように。
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