ちこういん

オリンピック報道

スポーツとオリンピックを考える



 
私たちはいつの間にか
オリンピックが好きなのではなく
世界一になった日本人が好きなようです。
 
一般的なスポーツ報道では、競技やゲームの面白さ、一流選手がみせる妙技、チームワークの素晴らしさ、視聴者に「スポーツの楽しさ」を伝えています。
 
オリンピックになると、「スポーツの楽しさ」を二の次にして、とにもかくにも「日本人選手の勝利」にだけ注目、勝てば「よくやった!」「感動をありがとう!」と絶叫して、メダルが取れた競技は、繰り返し放送、競技後のテレビ出演はメダリストのみ、「負けるスポーツ」は見たくない、取り上げない、期待されない競技、負けた人は、初めから無かったものとされています。
 
「元気のない日本を盛り上げよう」と、悪意をもたないマスコミ報道は「スポーツの楽しさ」ではなく、「日本人が勝利する楽しさ」で浮かれています。
 
どの国も強いスポーツで盛り上がることはありますが、世界的なリサーチ会社、イプソスがロンドン五輪の時に世界24カ国で調査をしたところ、五輪に強い関心があると回答したのはインド(85%)、中国(82%)などほとんどアジアで、開催国である英国は50%程度、ドイツ49%、ベルギー45%と、先進国になればなるほど国民の関心が薄くなる傾向があるようです。
 
「個人」が努力や鍛錬の成果を出し、力を発揮するという五輪。
民族や、国家の成熟度を誇示し「国家」が力を発揮するものだと考える国は、「個人の功績」を「国の功績」にすり替える全体主義的思想です。
 
度を越した「自画自賛」は、謙虚さを奪い、差別につながっていきます。
 
 
また、スポーツの闇をみますと、アメリカンドリームと破産の現実があります。
 
一般人には考えられない大金を手にしている選手が多くいる一方で、そのお金を散財し、破産する選手があとを絶たない問題です。
 
 
スポーツ・イラストレイテッド誌(2009年)によると、NBAプレイヤーの60%が引退から5年以内に自己破産し、NFL選手の78%は引退後2年を持たずに破産するか、経済的に困窮すると伝えられています。
 
統計によると、NFLプレイヤーは平均3年半のキャリアを過ごし、年俸約2億円、生涯報酬は約7億円。NBA選手は平均5年弱のキャリアで1年約6億円を稼ぎ、生涯報酬は約29億円強に及びます。
 
一般人には想像もつかない巨額を稼ぎながら、破産の末路を辿る多くのアスリートたち。
盛大な車のコレクションなどの浪費、離婚、ビジネス、投資の失敗、取り巻きへの気前良すぎるサポート。家族や友人たちも平気でお金をせがんでくる。
アメリカンドリームを叶えた選手たちは、稼いだ金をすべて吐き出し、自己破産が後を絶ちません。
 
若くして大金を手にしたプロ選手が、金銭面での謙虚さを保ち続けるのは容易ではないでしょう。ロッカールームはミリオネアばかり、同僚たちとの付き合いは支出も自然と大きくなります。負けず嫌いの性分は、散財の面でも張り合ってしまうでしょう。
 
若い頃から勝負の世界に身を置き、心と身体のバランスが偏り、教養も身についていないと、お金の使い方は言うまでもありません。
 
こんな真実は、華やかなスポーツの闇の部分。
 
オリンピックやスポーツに翻弄されている人は、どれほどいることでしょう。そんな斜めからの目線で、寂しく五輪報道を耳にしています。
 
水を差しましたね。
あしからず。
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