ちこういん

頑張りすぎない


お釈迦さまの教え


「弾琴の喩(だんきんのたとえ)」


誰よりも修行に励んでいた弟子のソーナは、これほどまで一生懸命になって修行をしているのに、いっこうに悟りの境地に至ることができないと、修行に行き詰った悩みをお釈迦さまに打ち明けます。


ソーナの悩みを聞いたお釈迦さまは次のように語りました。


ソーナよ、琴をかなでるには、あまり弦をつよく緊(し)めすぎてはいけないだろう。


だからといって、ソーナよ、弦がゆるすぎてもいけないだろう。
あまり強からず、弱からず、ほどよく弦を緊めることが大事。
わたしの説くこの道の修行もまた、まさにそれと同じである。


刻苦(こっく・努力し励むこと)にすぎると、心がたかぶって静かなることを得ない。


弛緩(しかん)に過ぎれば、また懈怠(けたい)におもむく。


ソーナよ、なんじは、琴の音を調える時のようにその中道をとらねばならない。」(中道の教え)
それより、ソーナは、この『弾琴の喩え』をじっと胸に抱いて、再び修行に励み、ついに悟りの境地に至ることができました。


「努力は必ず報われる」


信じて力を振り絞り頑張りますが、思うような結果が得られない時、頑張りが足りなかったのでしょうか。努力が足りなかったのでしょうか。


 


私たちは、「報われた人生」は頑張ってきた人生であり、「報われなかった人生」は努力してこなかった人生だと、しばしば人生に優劣を付けてしまいます。


 


人生に優劣が付けられると、慰めよりも拍手をもらえる人生が欲しくなります。
そうすると、いつの間にか「頑張って報われる人生こそがもっとも価値あるもの」と考えて生活をしてしまうのです。


 


「報われる人生」を歩むために、背伸びをし、片意地を張って頑張る人生。そのような人生は、息がつまり、行き詰ってしまいます。

お釈迦さまは、頑張り通しで疲れ切って行き詰っている私たちに、優劣をつけないでいい人生もあるんだよ、と教えてくださいます。


心を豊かにする人生を歩んでいきたいものです。


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