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衰亡と繁栄

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お釈迦さまの「七不退法」の説法

お釈迦さまのもとに、マガダ国の重臣が国王アジャセの命を受けて訪れます。

アジャセは過去の自分の過ちに気づき、前非を悔いてお釈迦さまに帰依し、教団の有力な擁護者となっている人です。

何かあればお釈迦さまの教えを乞い、その指示に従うアジャセですが、今回の悩みは、ヴァッジ国を攻めたいが、どうするかということでした。

インドでは十六の国が群雄割拠して栄枯盛衰を繰り返し、マガダ国とコーサラ国の二大国が近隣諸国を次々に征服して領土を拡大していました。

ヴァッジ国は小国でしたが、裕福で文化度も高い国で、ここを支配できれば、マガダ国はより強大になる。

アジャセはお釈迦さまの教えに帰依しているとはいえ、まだ年若く征服欲もあったのでしょう。
ただ、自制の念が働いて判断に迷い、家臣を派遣してお釈迦さまの指導を求めました。

お釈迦さまは、直接答えません。

後ろに控えた弟子のアーナンダに向かって問いかけます。
そして、その答えを使者に聞かせます。

お釈迦さまは、

「アーナンダよ、ヴァッジ国の人々は今もよく集会を聞いて、相談をして事をまとめているだろうか?」

と問いました。

「世尊よ、かの人たちは前と変わりなく、よく集まりを開いて事を議していますが、人の集まりもよいそうです」

とアーナンダが答えると、
お釈迦さまは
「そうか、集会がうまくまとまっている間は、ヴァッシの繁栄が期待され、衰退の心配はあるまい」

といいました。

そして次々に、

「よく自分の為すべきことを果たしているか」

「昔からの掟をよく守って暮らしているか」

「古老を尊敬しているか」

「婦女子の保護は進んでいるか」

「祖先を崇敬しているか」

「聖人を尊んでいるか」

と、合わせて七つの項目について尋ねます。

それに対してアーナンダが

「おおむねよく行われています」

と肯定的に答えると、

お釈迦さまは大きくうなずいて
「それではヴァッジ国の将来の繁栄が期待されこそすれ、衰亡の恐れはないであろう」

と答えます。

使者は、このお釈迦さまとアーナンダの問答をそのまま国王アジャセに報告します。

その報告を聞いたアジャセは、ヴァッジ国の征服を断念しました。

この七項目を守れば衰亡に向かうことはないというので「七不退法」と名づけられています。

 
今の日本はどうでしょうか?
企業でも、家庭でも同じことです。
 
滅びない生き方として、心したいものです。
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