ちこういん

盲目の人が象を触ると

群盲(ぐんもう)象を評(ひょう)す


画 英一蝶 

お経に出てくるお話
 
ある王様が大臣に
『汝が持つゾウの姿を盲人に説明させよ』
と命じました
 

そこで大臣は早速に盲人を集めてゾウを調べさせました
そしてその報告を王様が聞きました

 

すると
牙を触った盲人は

『ゾウは蘿蔔(らふく/大根の意)のようです』

と答えました
耳を触った者は

『箕(み/穀物をふるう農具)のようです』
頭を触った者は

『石のようです』
鼻を触った者は

『杵のようです』
足を触った者は

『臼のようです』
背中を触った者は

『床のようです』
腹を触った者は

『瓶(かめ)のようです』
尾を触った者は

『縄のようです』と答えました
 
だれ一人として
ゾウの正確な姿を報告した者はいませんでした
という話です
 
 
智慧の存在をやさしく理解させるための説話でもあり
自分自身の思慮分別の戒めにもなります
 
また仏さまは
生きとし生きるものすべてに仏性がある
私たちに備わる仏の性質は
形に即してしか語れないもの
部分的にしか表現できないもの
言い尽くせないものだと教えています
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