ちこういん

不動の心

「あしたはあしたの風が吹く」といいますが
風というと

突風や北風は、人の身も心も寒くします
南風やそよ風と聞くと、心がほのぼのとしてきます

 
追い風にのり、順風満帆な日もあれば
非難批判の風がふきつけ、足元がすくわれる時もあります


風は人の心を動揺させるもののようです


仏教では揺れ動く人の心

特に「欲望」という煩悩の心を

「八風(はっぷう)」といって、八種類の風にたとえています

①「利(り)」という風(うるおい)

目先の利欲にとらわれる姿
やることなすことが、すべてうまく行くときなど

②「衰(すい)」という風(おとろえ)

老衰や生活に破れた姿
どんなに頑張っても、なにをやってもうまく行かない

③「毀(き)」という風(やぶれ)

他人に批判されて自己の信念を変えてしまう姿
他人から、カゲで非難・攻撃されること

④「誉(よ)」という風(ほまれ)

名聞名利にとらわれ、我を忘れた姿


⑤「称(しょう)」という風(たたえ)

賞賛されて増上漫になり、自分を見失うこと


⑥「譏(き)」という風(そしり)

他人からそしられ、自分を見失うこと

⑦「苦」という風(くるしみ)

逆境のこと
人生の苦境に負けてしまった姿


⑧「楽」という風(たのしみ)

順境のこと
享楽に負けてしまった姿
 
「利」「誉」「称」「楽」四順といい

人が求める四つのポジティブな面です

「衰」「毀」「譏」「苦」四違といい

人が避ける四つのネガティブな要素

これらの「八風」は、人の心を強く揺り動かします

四順を愛欲し、四違を忌避しようとする私たちですね


八風吹けども 動ぜず 天辺の月

                   嘉泰普燈録(かたいふとうろく)





不動の月(不動の心)

風が吹こうが、嵐が吹こうが、天上の月は揺るぎもせずに輝いています

この「天辺(てんぺん)の月」は、私達自身が本来具わっている真心であり、「仏心、仏性」というもの
 
この月のように動じない信念を持ちたいものですね
 
 
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