ちこういん

積み上げたものが台無しに

天国から地獄に落ちる「慢心」
 
久米の仙人のお話

 
大和の国に、久米寺という古い寺があり、

そこに伝わる因縁話が『徒然草』に記されています。
 
昔、久米という仙人が雲に乗って、
大空を自在に飛び回っていました。


ある日の昼さがり、

得意満面の仙人は、
雲間から下界を見おろしました。


広い大和平野に、
一条の川が静かに流れています。

その川に天女を思わせるきれいな娘が、
だれに見られる心配もない気楽さから、
腰巻をまくりあげ、内股広げて、

鼻唄まじりで陽気に洗濯しているのを、
見てしまったのです。

相当の修行を積んでいた仙人、

ではありましたが、

こんな、なまめかしい姿態をみてはたまりません。

ついムラムラと、

出してはならない
妄念がわきあがってしまいました。


と同時に、

たちまち神通力を失って、
ドスンと雲間から転落して、
二度と空を飛ぶことができなくなりました。

仙人はそこに寺を造り、
仏道修行に打ちこんだという。
これが久米寺の伝説です。





              粂仙〔歌川国芳画「当世見立人形之内」より〕 


慢心を戒める

驕り、うぬぼれ、慢心ほど
危険なものはありません。
 
前に進むと
修行を積むと
成功すると
お金を得ると
地位を得ると
名誉を得ると
 
ふつふつと湧き上がってくるのが
慢心です。
 

自尊心もプライドも
他人を見下し、ばかにするものではありませんが、

慢心と隣り合わせです。

地獄は有頂天から始まりますので
気をつけたいと思います。

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