ちこういん

出家

出家の儀式に用いられる言葉。
法華経の修行にある教え。


流転三界中 恩愛不能断
棄恩入無為 真実報恩者

三界の中に流転して 恩愛を断つことあたわず
恩を棄て無為に入るを 真実の報恩者という

 

三界は仏教的な世界観です。
意識有る存在は皆、この三界を輪廻転生しています。
この三界は因果応報から逃れられない世界でもあります

 
『平家物語』維盛出家の段
流転三界中 恩愛不能断 
棄恩入無為 真実報恩者
と三べん唱へ給ひて ついにそりおろして給ひてげり
とあります。


私たちのいる三界では恩愛こそ、大事です。

魂は、恩愛を求めながら、三界を輪廻転生し流転し続けています。


「流転」とは、仏教からみた万物のすがた。

輪廻とも流転生死とも言い、迷いの世界を表します。

 
万物は変化してとどまることがありません。
『生々流転』
この事実を、水を素材として大絵巻に描いた横山大観画伯。





五十五歳という身心共に充実の極にあった大観が、
大正十一年に、四十メートルという壮大な絵巻を描きました





大気から生れた一滴の水が、
川となり海となり、
遂には龍となって昇天、
再び大気に同化する。
 
普遍性
 
 
恩愛を棄ててこそ無為に入ると教える仏教。

無為とは感性と理性が統合した状態です。
それを、真実の恩に報いる者であると教えるのです。


無我の境地の中には自他の区別というものはありません。

見返りを求めずに人を愛する心が存在します


恩を棄てて冷たい人間になるのではなく、

分け隔てをせずに物事を感じ行う人になっていく。
出家とは、恩を捨てるところから始まるのです。

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