ちこういん

アンドレ・マルロー

11月23日 おはようございます。
 
ご訪問有難うございます。
 
今日は、お寺は新嘗祭。
五穀豊穣(ごこくほうじょう)、
穀物が充分に実ることを祈願いたしますが、
「五穀」とは米、麦、粟、豆、黍(きび)で、
人間が主食とする五種類の代表的な穀物のことを言います。
 
 
毎年1123日は、皇居をはじめ、全国の神社でも執り行われます。
天皇陛下が皇居で育てられた新穀を
天神地祇(てんじんちぎ)に勧めて神を祀り、
身ずからも食す日でもあります。

それは古事記の神話にも見られ、
一番古い歴史上の記録に至っては日本書紀に書かれた
皇極天皇元年11月16日(西暦642年12月12日)に
日付まではっきりと記されています。
これは世界でも稀に見る歴史上の記録です。
 


伊勢神宮では豪華な神饌が供えられる大御饌(おおみけ)が外宮で早朝の午前4時から、そして内宮は大御饌(おおみけ)が午前11時となります。
 
神嘗祭も同じく、伊勢神宮の一年の中で最も重要なお祭りです。
神が嘗める(食べる)とは、その年に収穫された新穀を神に供え、感謝を捧げますが、日本神話に基づき、天照大神が高天原から孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天下る際、三種の神器(鏡、剣、勾玉)を授けたことはよく知られていますが、もう一つの渡しものが稲穂です。
 
天照大神は天上界で育てていた稲穂を瓊瓊杵尊に授け、地上界を豊かな国にしなさいと告げるのです。古代においては、稲作は尊い神から頂いたものとされ、毎年収穫された新穀を供えて、感謝してきたわけです。
 
 
今日11月23日が命日のアンドレ・マルロー氏(フランス文化相)。
 


日本を訪れた時、伊勢に参拝します。
『反回想録』には。

「忘れられた建築家が、この社を創案したのだった。
日本人が、絶える事なくそれを燃しては立て直す。
それゆえにこそ、永遠なれと。
忘れられた庭師が、これらの木々をうえたのだった。
幾百年後にも大地からの未知の祝詞が人々の耳に届くようにと。
 
西洋の建築家は、その聖堂が久遠の石のごとくであれと夢み、
伊勢の大工たちは、その柱が、
この上なく壮麗な宴のごとくであれと念じた。
しかして、このたまゆらは、
大聖堂よりピラミッドより力強く、永遠を語るのだ。
そそり立つ列柱、そそり立つ飛瀑、光に溶け入る白刃。日本。」
 
 
「伊勢神宮は過去を持たない。
20年毎に建てなおすゆえに。
かつ又、それは現在でもない。
いやしくも千五百年このかた前身を模しつづけてきたゆえに。
仏寺においては、日本は、自らの過去を愛する。
が、神道はその覇者なのだ。
人の手によって制覇された永遠であり、
火災を免れずとも、時の奥底から来たり、
人の運命と同じく必滅ながら、往年の日本と同じく不滅なのだ。
 
神宮は、テンプルにしてテンプルにあらず。
これを木々から隔てるや、それは、命を失うのだから。
杉の巨木のかたちづくる大聖堂の、
神宮は祭壇にして、サンクチュアリ。
ただし、西洋の大聖堂の円柱は、穹窿の暗がりへと消え、
これらの杉の大木は祭壇を讃美するのだ。
日本の祖先。太陽への捧げもの・・・」
 
 
美しいですね。
生と死の中にこそ永遠がある。
仏教、法華経も、滅不滅の教え。
生死即涅槃こそ真理と説きます。

今日も、命に感謝の日です。
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