ちこういん

智弘院放生祭

当寺では、917日に放生祭を営みます。
 
鳩やドジョウを用意して、お経を読みご供養した後、放ちます。
 
 
放生祭りとは
「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」お祭りです。
仏教が盛んであった江戸時代には、
捕らえられた鳥、動物、魚などの生き物を買い集めて、
逃がしてやるという放生会(ほうじょうえ)という儀式が、
各地の神社仏閣でさかんに行われていました。
 
歌川廣重「深川万年橋」



紐で吊るされた亀は放生会のために売られている放し亀。
放生会は江戸時代の庶民のイベント。
いいことをした気分だったようです。

 
私たちの生命は、他の生命の犠牲の上に成り立っています。

日頃は意識することは少ないですが、これら物言わぬ生命のおかげで、私達は生かされています。
あらゆる生き物の霊を慰め、感謝の気持ちを捧げるとともに、

さらなる商売繁盛・家内安全・身体健全・病気平癒を祈ります。
 
 
放生会の歴史
 

全ての生命あるものを慈しみ、秋の実りに感謝する。
放生会とは、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める儀式です。


仏教の戒律である殺生戒を元として、

日本では神仏習合によって神道にも取り入れられ、
収穫祭感謝祭の意味も含めて春または秋に全国の寺院や、
宇佐神宮を初めとする全国の八幡宮(八幡神社)で催されます。
 
特に京都府の石清水八幡宮や福岡県の筥崎宮のものは、
それぞれ三勅祭として多くの観光客を集める祭儀としても知られています。
 
八幡大菩薩御神託「合戦の間多く殺生す、よろしく放生会を修すべし」
 
『金光明最勝王経』長者子流水品には、
釈迦仏の前世であった流水(るすい)長者が、
大きな池で水が涸渇して死にかけた無数の魚たちを助けて、
説法をし、放生したところ、魚たちは三十三天に転生して、
流水長者に感謝報恩したという本生譚が説かれています。
また『梵網経』にもその趣意や因縁が説かれています。
 
仏教儀式としての放生会は、中国天台宗の開祖智が、
この流水長者の本生譚によって、漁民が雑魚を捨てている様子を見て、
憐れみ、自身の持ち物を売っては魚を買い取って、
放生池に放したことに始まるとされています。
 
日本においては、天武天皇5年(677年)817日、
諸国へ詔を下し、放生が行われています。
聖武天皇の時代には、
「放生により病を免れ寿命を延ばす」
との意義が明確にされました。


また、養老4(720)九州地方の反乱を契機に、

八幡大菩薩の
「合戦の間多く殺生す、よろしく放生会を修すべし」
という御神託により宇佐神宮で行なわれ、
八幡宮では千年以上続く祭儀です。
京都石清水八幡宮では貞観4(863)に始まり、
その後天暦2(948)に勅祭となりました。


明治元年(1868)に神仏分離のため、

仏教的神号の八幡大菩薩が明治政府によって禁止され、
719日には、宇佐神宮や石清水八幡宮の放生会という呼称は、
仲秋祭や石清水祭に改めさせられました。
 
世界中で「感謝祭」「謝肉祭」「カーニバル」などが行われていますが、
あらゆる生き物の霊を慰め、感謝の気持ちを捧げることは、万国共通です
 
 
飲食店や生き物に携わる仕事の方は、
放生の心を持たれるといいですね。
 


当寺では、917日に放生祭を営みます。
鳩やドジョウを用意して、
お経を読みご供養した後、放ちます。
 
お経中、ドジョウもうれしいのか飛び跳ねてます。
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