ちこういん

掃除や座禅に素読など、子供体験教室

お子様に、智弘院で「実語教の素読」を体験させませんか?
 
智弘院サタデースクールが、朝7時から行われました。





素読(そどく)とは
皆さんは、時代劇で、寺子屋の先生の声に続いて、
生徒たちが「子曰く~」と論語を読み上げている光景、見たことありませんか?
あれが素読です!


素読とは、文章の意味を考えることなく、

その文章を暗誦できるようになるまで繰り返し音読することです。
 
素読は文章を頭で理解するものではなく、
何度も繰り返し読むことにより、
体に覚え込ませることを目的としたものです。


一見非効率的に感じるかもしれませんが、

文章を目で見、耳で聞き、声に出すことによって、
体に染み込ませた内容は、単に目で読んで覚えたものよりも深く心に刻まれます。
これが人生の基盤となり、自信の源となっていくのです。
 
幼児教育に最適な素読
 
福澤諭吉
坪内逍遥
幸田露伴
森鴎外
夏目漱石
などなど、
明治時代の文豪や政治家など多くの方が、幼少期に素読を行っていました。
 
素読の効果は?
 
・地頭がよくなる。
・脳を活性化する
・素読をしている子どもは情緒が安定している。
・素読をしている子どもは語彙の蓄積量が多い。
 
文豪「谷崎潤一郎」さんは、
毎日毎日同じ音色を繰り返し聞くために、音に対する感覚が知らず識らず鋭敏になる。──耳が肥えてくる──のであります。
 
かように申しましたならば、文章に対する感覚を研くのには、昔の寺子屋の教授法が最も適している所以が、お分かりになったでありましょう。
 
講釈をせずに、繰り返し繰り返し音読せしめる、或いは暗誦せしめるという方法は、まことに気の長い、のろくさいやり方のようでありますが、実はこれが何より有効なのであります。
 
が、そう云っても今日の時勢にそれをそのまま実行することは困難でありましょうから、せめて皆さんはその趣意を以って、古来の名文と云われるものを、出来るだけ多く、そうして繰り返し読むことです。    
 
そうするうちに次第に感覚が研かれて来て、名文の味わいが会得されるようになり、それと同時に、意味の不明であった個所も、夜がほのぼのと明けるように釈然として来る。
 
即ち感覚に導かれて、文章の奥義に悟入するのであります。
谷崎潤一郎『文章読本』(中公新書)より
 
ノーベル賞学者「湯川秀樹」さんは、
 
私はこのころの漢籍の素読を、決してむだだとは思っていない。
戦後の日本には、当用漢字というものが生まれた。
子供の頭脳の負担を軽くするためには、たしかに有効であり、必要でもあろう。
漢字をたくさんおぼえるための労力を他へ向ければ、それだけプラスになるにちがいない。しかし私の場合は、意味も分からずにはいっていった漢籍が、大きな収穫をもたらしている。
その後、大人の書物をよみ出す時に、文字に対する抵抗が全くなかった。
漢字に慣れていたからである。慣れるということは怖ろしいことだ。
ただ、祖父の声につれて復唱するだけで、知らずしらず漢字に親しみ、その後の読書を容易にしてくれたのは事実である。
湯川秀樹『旅人──湯川秀樹自伝』(角川文庫)より
 
 
素読とは文章の意味を考えることなく、
文字(文章)を繰り返し声に出して読むことです。 
 
「読書百遍意自ずから通ず」と言われる様に、
何度も繰り返しているうちに、自然と言葉の意味が分かってくることでしょう。
 
江戸時代には3歳くらいから「百字百回」を原則として、
四書五経を始め、実語教など古典の「素読」を親や近所の長老から受けました。
 
江戸時代の儒学者・貝原益軒は人間の理解習得段階を
「皮膚の理解→肉の理解→骨の理解→髄の理解」の四段階あり、
骨の髄まで理解する為には100回の反復が必要である、と説いています。
 
 


なぜ、実語教の素読なのか? 
齋藤孝・著「親子で読もう実語教」(致知出版社)より。
私は「実語教」を「日本人千年の教科書」と呼んでいます。
「実語教」は鎌倉時代から子どもの教育に使われてきました。
「日本人が千年間なにを大切にしてきたか」ということが、ここには書かれているのです。
 
「実語教」
山高きが故に貴からず。
樹有るを以て貴しとす。
から始まるその内容は、親や目上の人への礼儀、学び続けることの大切さ等々、
「人生を生きる智慧」が29項目に渡り、繰り返し説かれています。
本当に大切なことは時代が移り変わっても普遍的であることを感じさせてくれます。
 
 素読のやり方

住職の文章を読み上げる声に続いて、一文ずつ声を出して読んでいきます。
その際、読んでいる文章の意味を考える必要はありません。
背筋を伸ばし、丹田に力を込め、一音一音はっきりとリズム良く読むことを心がける。

丹田:へその下9cmの場所。発声をする際、ここに意識を置きながら声を出すことにより、力強い声が出せるようになります。また、気持ちが落ち着き、集中力が増す効果もあります。
 
智弘院のサタデースクールの子どもたちには、実語教の素読に取り組むことで、
実語教に説かれている「人生を生きる智慧(=人としての生き方の基本)」と共に、
美しい日本語の語彙や文脈を、頭で理解し覚えるのではなく、骨の髄まで染み込ませて、立派な大人になって欲しいと考えています。
 
お父さんお母さんに感謝しよう
相手を思いやる心を持とう
志を立て、学び続けよう
一旦、覚悟を決めたらやり遂げよう
世の中の役に立つ人になろう
 
彼ら彼女らが将来何かに迷った時、骨の髄まで染み込ませた実語教の言葉が、
きっとよい方向に導いてくれることでしょう。
 
そんなことを期待しながら、実語教素読に取り組みます!
掃除、座禅、作法と集中してやる智弘院のサタデースクール。
ぜひ、素読を体験してみて下さい。
 
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