ちこういん

お盆です

 712日おはようございます。
 
ご訪問、有難うございます!
 
朝の一言
盂蘭盆(うらぼん)と申しそうろうことは、
仏の御弟子の中に目連尊者と申して
(中略)
その母の慳貪の科によって餓鬼道に落ちて候いしを、
目連尊者のすくい給うより事おこりて候
日蓮聖人
 
 
7月に入り、連日お盆の忙しいところですが、このお盆は全国的に7月と8月のふたつに分かれていますよね。

そもそもお盆の行事は、  715  を中心として古来より執り行われており、現在は、東京・神奈川・静岡・愛知、などの都市部が中心です。
その他の大部分の地域は8月にお盆を執り行っています。

何故かといえば、明治時代になってからの暦(こよみ)、太陰暦から、太陽暦に変更したから。

東京を中心とする都市部では、新しい暦となった太陽暦に従って715日に執り行ったのですが、特に農村部がある地方では、ちょうど農繁期にさしかかる為、一ヶ月遅らせて815日に執り行うようになりました。
ここから7月のお盆を新盆(しんぼん)と呼び、8月のお盆を旧盆(きゅうぼん)と言うようになりました。


 
お盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略した言い方で、ウランバーナというインドの古い言葉が語源です。その意味は「倒懸(とうけん)」、逆さまに吊るされた苦しみで、その苦しみを取りのぞく供養がお盆です。
 
お釈迦様のお弟子の中でも神通力(あの世まで見通せる力)が一番と言われた目連(もくれん)さんが亡き母の苦労に報いたいと、あの世をのぞいてみました。
 
するとあろうことか母親は餓鬼の世界に落ちて、逆さまに吊るされたような苦しみを受けていたのです。
食べ物に不自由し骨と皮に痩せこけた姿でした。
 
目連さんは神通力で母親に食事を届けるのですが、それが目の前で炎となって燃えて火傷まで負わせてしまいました。
 
困ってお釈迦様に助けを求めると
「あなたにはやさしくて、いいお母さんだった。
だが我が子可愛さの余り知らず知らずの間に重ねた貪欲の報いで
餓鬼の世界に落ち苦しみ続けているのです。
あなたは自分の母親だけを救おうとしている。
7月15日には夏の修行をおえて清浄になった僧達が帰ってくる。
そのお坊さんたちに百味の飲食(おんじき)を供えて供養しなさい。
また餓鬼道に落ちて苦しむすべての人たちのために施しをしなさい。
その功徳によって餓鬼道で苦しむ者とともに、
あなたの母親も救うことができるでしょう」
と教えられました。
 
その通りにすると、お母さんのもとにも食べ物が届き救われたのです。
目連さんは嬉しさのあまり、施餓鬼(せがき)(だん)の周りを踊り回ったそうで、それが盆踊りの始まりと言われます。
お盆に飾る精霊(しょうりょう)(だな)も、またお寺で行う施餓鬼供養の法要もここに由来します。
 


いつの時代にも、我が子しか目に入らず、
周囲はどうでもよくなる親の話は耳にします。
身勝手で自己中心的な考えは、苦しみを招きます。
これを戒める施しの修行(布施行)を、
母親に代わって目連さんにお釈迦様が教えたわけです。
 
今日の祇園祭の山鉾巡行も、節分の豆まきも、みな布施行なのです。
苦しみや災いから離れるには、執着を捨て、
施(ほどこ)しをすることを教えています。
 
聖人はお釈迦様の教えとして、
自分自身が人を助ける仏の心にならなければ、
父母でさえ救うことはできないと、このことを説かれました。
 
お盆は我が家のご先祖様だけでなく、すべての命、あらゆる関わりに感謝する行事としたいものです。

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