ちこういん

衆生の恩

6月22日 おはようございます。
 
朝の一言
衆生の恩を報ぜよとは、
されば昔は一切の男は父なり、女は母なり、
然る間、生生世世に皆恩ある衆生なれば、
皆佛になれと思ふべき也。
           日蓮聖人
 
仏教では、四つの恩を説きます。
その一つ、衆生(しゅじょう)の恩についてです。
 
恩には、直接的に恩愛の庇護を受けるものと、
間接的に恩寵を蒙るものの二つがあります。
衆生恩は、互恵共助の恩義のことです。
 
震災の罹災者の方々を義援し、
物資を送ったりすることは共助ですが、
こうしたものだけが互恵なのではありません。
 
そもそも社会というものは、分業によって成立しています。
そのこと自体が、互恵共助の意味を持っているのです。
 
自らは耕さずして食べ、
自らは織らずして纏い、
自らは建てずして住む。
 
人の生活というものは、
自分以外の誰かのお蔭をいただいて成り立っています。
これに勝る恩義はありません。
 
自らもまた、社会の一員としての業務を受け持ち、
それによって得た報酬で物を購うことは、
互恵のルールを守ることになるのです。
 
しかし、ここに衆生恩の意識を欠いていますと、
自己の利益にのみ目が眩み、
他人の損失を顧みることができなくなります。
 
今現在の社会も深刻な問題です。
役人が怠け、
工人が手を抜き、
商人が不正を売り、
法を破って罪を犯し、
社会を不安に陥れるようなものが現れている。
 
 
今日の聖人の言葉は、
 
人は生まれ変わりを続けているのだから、
男は過去の父なのだ、
女は過去の母なのだと。
すべての人(一切衆生)に対し、
本来あるべき、父母に対するような気持ち、
感謝報恩の気持ちで接しよう。
 
と教えています。
出来たら、社会の在り方がガラリと変わりますよね。
 
いま、都知事は誰になるかで、
クリーンな人になってもらいたい。
誰かいい人いないかな、
と、依存しているようにみえます。
 
社会の変革ということを考えると、
すぐに政治と経済にばかり目が向きがちですが、
社会を作っているのは人であり、
人を動かしているのは思想であり、
思想を形づくっているのは精神です。
 
私たち一人ひとりが、
社会人として自己の精神改革を成し遂げれば、
社会は自ずから変わるのです。
 
 
今日は少し話がかたくなりました。
まあ、いつもですか。
 
お寺は九十九里浜の近くです。
それでは、キレイな画像をどうぞ。


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