ちこういん

寄り添う

6月20日 おはようございます。
 
朝の一言
ちりしはな(散花)、
をちしこのみもさきむすぶ、
などかは人の返らざるらむ。
 
こぞ(去年)もうく(憂)、
ことしも(今年)つらき月日かな。
おもひはいつもはれぬものゆへ
           日蓮聖人
 
 
日蓮聖人の御詠というのは、あまり世に知られていません。
 
夫に先立たれた寡婦に贈られた二首です。
 
花は散ってしまってもまた咲くし、
木の実は土に落ちてもまた実を結ぶ。
それなのにどうして逝ってしまった人は帰って来てくれないのか。
 
去年も亡き人のことを思って、もの憂い日々であった。
今年も悲しみは消えず辛い月日を過ごす。
この思いはいつも晴れることはないから。
 
 
この二首に理屈はありません。
ただ亡き夫を思い続けている女性と、悲しみを共にされているだけ。
 

 
日蓮聖人は、
幕府を向こうに回して一歩も退かない大勇の人でありましたが、
心弱き寡婦とともに涙を流す慈悲の方でもありました。
 
慈悲とは、他者とよろこびや悲しみをともにできること。
相手への思いやり、相手の立場に立てることが、慈悲です。
 
そんな人になりたいです。
 
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