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日蓮聖人と立教開宗会

お寺の行事のご紹介
立教開宗会(りっきょうかいしゅうえ)
 
日蓮宗の当寺では、明日28日開宗会の法要が執り行われます。
 
立教開宗というのは、世界の宗教の中でもあまりありません。
 
というのも、宗教は自然発生的だからです。
明確に、これから教えを弘める宣言というのはなく、歴史の中で教団が成立していき、又は残った弟子が組織や教義を体系化していくことが多いのです。
 
キリスト教がそういう意味で、典型的です。
仏教の宗派も、宗祖と呼ばれる方の後に自然に教団が出来ています。
 
その中でも、日蓮聖人は諸宗遊学の後、故郷に戻り、幼少の頃よりお世話になった方々、師匠、両親に、まずご自身が体得した教えを宣言しに戻ります。
今から764年前の出来事です。
 
鎌倉時代、日蓮聖人は千葉の小湊でお生まれになりました。
御歳十六歳の時、生家から程近い清澄寺で出家得度なさいました。
 
以来二十年の間、お釈迦様の御本意を知るため、鎌倉の諸大寺、奈良、京都、三井園城寺、比叡山延暦寺、高野山と求道の旅を続けられた聖人は、清澄に帰られた建長5(1253)428早朝、32歳の時、旭が森の昇り来る旭日に向ってお題目を始唱し立教開宗なさいました。
 


立教の宣言と伝道の誓願をお立てになられ、是聖房蓮長を改め、日蓮と名乗られたのです。
 
立教開宗とは「法華経」の教えに立って、法華宗を開いたということではなく、本来の意味は法華経の教えに依って「宗旨」である三秘のお題目を開き顕わしたことをいいます。
 
日蓮聖人は、法華経を信じ、お題目を唱える宗派宗・宗教を作ろうと、開宗の宣言をなさったのではありません。


『妙密上人御消息』の中で
日蓮は何(いずれ)の宗の元祖にもあらず、又末葉(まつよう)にもあらず
と仰せであります。

 
聖人はお釈迦様の御本意である法華経で、
お題目の中身を開き顕わされ、
そのお題目で一切衆生を救済しようと、
決意し、宣言なさったのです。
 
それまでは求道者でありましたが、
その日を境に衆生の救済者となられました。
 

その思いを佐渡流罪の時期に、お書きになられた『開目鈔』の中で
我日本の柱(はしら)とならむ、

我日本の眼目(がんもく)とならむ、
我日本の大船(たいせん)とならむ、
等とちかいし願、やぶるべからず。
と仰っておられます。
 
このときの「願」こそが、この『立教開宗』への思いであります。
 
私は日本を護る主人(柱)になろう、
日本の将来を見通す師匠(眼目)になろう、
日本の衆生を救う親(大船)になろう
という三大誓願なのです。
 
4月28日11時より立教開宗会を執り行います。
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