ちこういん

苦行とお釈迦さま

お釈迦さまの苦行
 

お釈迦さまは、当時のインドの各地でよく行われていた「苦行(くぎょう)」をはじめます。
 

苦行とは、水の中で息を止めたり、何日もご飯を食べなかったり、火のついた、たき木の上をはだしで歩いたりするなど、自分の体を苦しめる修行のことです。

今でも、苦行僧はいますよ。

一生髪を洗わず伸ばし続けたり、爪を切らないとか。

もう40年も右手を上げ続けている苦行。

 
 
皆さん理解できますか?
ある目的のために、自分に試練といえば理解も出来ますよね。
でも、度が過ぎるというところでしょうか。
 
仕事も生活も関係ない。
だから、インドでは法律で死亡者ということになっています。
生きているのに死んでいる。すごいですね。
 

というのも、インドでは昔から「生まれ変わり」が信じられていました。そして、それは身分の高い者は幸せに、低い者は不幸に生まれ変わる、というものでした。
 

この考えに反対したのが苦行者たちです。
 
「たとえ身分の高い者でも、悪いことをすれば死後、不幸な人に生まれ変わる。この世でしたことのむくいは、いつか必ず受けることになる。」

苦行者たちは、自分の体を苦しめることで、心を清らかにしようとしました。

苦しみによって、余計なことが考えられなくなるからです。

「心が清らかになれば、悪いことも考えなくなるので、生まれ変わって幸せになれる。」

彼らが苦行をする理由です。

一方、お釈迦さまが苦行を始めたのは、生まれ変わった世界で幸せになるためではなく、この世で自分が幸せに生きていく大切な考えを見つけるためでした。

苦行者たちは、苦行林(くぎょうりん)と呼ばれる森に集まって修行していました。お釈迦さまも、ここで苦行を続けることになります。他の苦行者たちと同じように、断食をしたり、体を土の中にうめて何日も過ごしたりしました。

「自分の体を痛めつけることで、心が強くなり、死への恐怖や、人生の悩みが解決するのではないか。」

修行は、さらにきびしくなっていきましたが、それでも、お釈迦さまの心は満たされませんでした。





そんな、お釈迦さまの悩みを知らない他の苦行者たちは、お釈迦さまがきびしい修行をするので、りっぱな苦行者として尊敬していました。

あるとき、お釈迦さまが川ぞいの道を歩いていると、向こうから1人の農民が、歌を歌いながら歩いてきました。

「琵琶の弦、強くしめれば糸が切れ、ゆるけりゃ音が悪くなる」

聞くともなしに聞いたこの歌は、お釈迦さまの心に強くひびきました。


「苦行は、間違いだったのか。」

お釈迦さまは、苦行を続けているうちに、こう思ってきました。

「自分のやりたいことだけを楽しんで、一生を過ごそうと思うことは、おろかなことだ。しかし、自分を苦しめるような修行に夢中になることも同じではないか。」

そこに、この農民の歌を聞いたのです。

「楽器の糸だって、いい音を出そうとすれば、強すぎず、弱すきず、ちょうどよい具合にしめなければならない。人の生き方も同じではないか。他人に流されず、かといって自分勝手にもならない。そんな生き方こそ、私の求めるものだ。」

こうして、お釈迦さまは苦行をやめることになります。

苦行で疲れきった体力を回復させるため、お釈迦さまは川で身を清め、村娘から食べ物の施しを受けました。

お釈迦さまが苦行を捨てたことは、あっという間に、他の苦行者たちに知れわたり、「中途半端ではいけない」という非難の言葉のなか、お釈迦さまは苦行林を去っていきます。

苦行林を出たお釈迦さまは、ガヤーという町のはずれにある、「ピッパラ」という名前の大きな木の下で坐禅を始めました。

「自分の進むべき道を見つけるまで、この場所を立つまい。」

お釈迦さまは、静かに、自分と向き合うことに決めました。

「生きることは苦しい。楽しいこともあるが、老いや病気、死のことを考えれば、やはり苦しい。」

「この苦しみは、いったいどこから来るのだろうか。」

「それは、いつまでも若く、健康で、死にたくないと願っているからだ。」

「では、どうしたら、その苦しみから解放されるのだろう。」

お釈迦さまは、くる日もくる日も考えました。そして、なんとなく分かりかけてきたのです。

「私の命は、私の力で生まれたものではない。この命は与えられたものである。私のものではない。」

「山も、川も、草も、木も、この世界にあるすべてのものは、みな大切な役割を与えられている。私の、この命にも、何らかの役割が与えられているのではないか。」

 

お釈迦さまの悟りはもうすぐです。

 
 
*覚ってもいない私が、お釈迦さまのことを書いていますが、 
そんな簡単なものではないので、皆様どうぞご理解ください。
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